私は親になれない

流産を3回経験し、絶賛『鬱病』闘病中・子なし四十路女の小言。それでも切実に伝えたい事。この日本でも個人での自由な生き方がもっともっと当たり前になりますように.....。

91、悪いことではない

ふとCSチャンネルを見ていると子供の頃大好きで何度も見ていたアニメをやっていた。

『うる星やつら 完結編』と言う、うる星やつらの劇場版だ。

 

この漫画自体世代は自分よりも少し上で単行本を読んでいたわけでもなく、どちらかといえば『らんま1/2』の方がガッツリ読んでいた方なのだが、なぜかこの『完結編』のアニメだけは自分の中でも思い出の一本に入ってるくらいの作品だ。

きっと当時のVHSレンタル時代の中、何かと一緒に父が借りてきたか何かだと思う。

それをどうにかして手に入れて持っていたはずなのだがそれはもちろんVHS。もうかなり遠のいてしまった自分の思い出のものだった。

 

久々に見ていると、わかっていたことだがそれはもう声優陣の豪華なこと。

そして、やっぱりラムちゃんのかわいいこと。

 

まだ何も知らない小さな女の子であった私はこのラムちゃんに憧れたものだった。

見た目の可愛さはもちろん、気の強さや、色使いやスタイル、そしてなんといってもその声と喋り口調。

だっちゃだっちゃ。可愛さが溢れてる。

 

大好きな相手に猪突猛進な『女子』にそれはもう憧れて、恋ってどんな感じだろうと想像し、ラムとあたるの関係性に「いつか自分もこんなふうに大人になるのだろうか」と未来を夢見たものである。

 

勉強ばかりしていた中学時代はさておき、高校時代にはそれなりに恋愛たるものに夢中になり、悩みといえば大方その類の事。友人との手紙のやり取りも95%は

「あの人が、あの先輩と・・・」

そんな感じだった。

 

以前にも書いたが、こう言う昔の淡い思い出はとても大切だと最近とにかく実感する。

今、私の頭の中にはこれからどうしようかしまいか・・・

『自分の妊娠・出産・母になる』

と言うことで95%稼働している。

自分でもそれをどうにか変えたいのだが何をどうしても、うまく行かない続きだとそのパーセンテージはなかなか減らすことが容易ではないのだ。

 

だからこそ以前自分の大半を占めていた事をたまに思い出して、今の自分の凝り固まった思考をほぐすことがとても重要だと知った。

こんな昔の淡い思い出もそうだが、なんとか歌い手として売れたいと邁進していた頃のことも同じだ。

 

過去を振り返るな、とよく言う。

でも何かに行き詰まった時は過去を、自分の歴史の本を振り返って読み返すのはとてもいい療法だと思う。

もちろんずっとそこにいてはいけないし、いるわけにもいかない。

でも過去の自分が培って得たその気持ちや思考は『止まらせる』だけではなく脳みそに足りないセロトニンを出してリラックスさせてくれる。

良かった記憶はきっと

『心のヨガ』

的なものになり得ると思うのだ。

 

変な意味ではない。と先に述べておこう。

 

『恋がしたい』

 

そう思う。私の世界を和らげてくれる様な何かに。