私は親になれない

流産を3回経験し、絶賛『鬱病』闘病中・子なし四十路女の小言。それでも切実に伝えたい事。この日本でも個人での自由な生き方がもっともっと当たり前になりますように.....。

1、任命されない

私には子供がいない。39歳の主婦だ。いや、正確に言えば私は親になれない。
心から将来は子供が欲しいと願って生きてきた人間だ。

物事には必ず理由があるという文句は耳タコだが、私が親になる役目を任命されない理由があるとしたら、せめてそれを教えて欲しい。
それさえわかれば、何とか自分の中に無理矢理にでも腑に落とし違う生き方を真っ直ぐ模索できるのに。
前にも進めないし後ろにももちろん戻れない。

今日は雨が降っているから人が少なくて助かる。
時折顔を見せる「暗闇くん」と名付けた鬱症状が久しぶりに顔を出している今は連休や晴れた公園、ショッピングモールなんて地獄絵図だ。
普通なら楽しいと感じるはずの場所や気候がしんどくてたまらない。
ワイヤレスイヤホンをつけてお気に入りの窓向きの席でコーヒーを飲み、雨を疎ましく感じながら行き交う働く人たちを見ているのが一番の至福の時かもしれない。

・・・・うーん。至福の時のレベルがしょうもない事この上ない。

ない、ないない。
この文章には一体幾つの「ない」が出てくるんだと自分でほくそ笑みながら綴っている、予報も当たらず酷く降り続く秋の雨の朝。抗うつ剤の減薬が上手くいき始めた矢先にやってきた今回の暗闇くんは久しぶりにかなり強情なやつだ。頑固で仕方ない。
たまに可愛げのある暗闇くんが登場するときは結構上手くやれたりするのだけど。