私は親になれない

流産を3回経験し、絶賛『鬱病』闘病中・子なし四十路女の小言。それでも切実に伝えたい事。この日本でも個人での自由な生き方がもっともっと当たり前になりますように.....。

66、想像もしない

『まさか』

『そんなはずは』

『自分がこうなるなんて』

 

世の中はほぼほぼそれで成り立ってる気がする。

予想もしなかったことが起こるからこそ生まれるものもある一方で、何故マイナスの面でもその連続だと分かっているのにそれを忘れ過信しては、馬鹿を繰り返してしまうのだろう。

それが人間らしくって~いいじゃない。

なんて鯔背に言ってる場合じゃないのが現在の世界状況だ。

 

震災の時に自分の生きてるうちにまさかあんなにひどい実情を目の当たりにする事となるとは思ってもみなかった。

そしてまさか自分が3回も流産をし手術を繰り返し親になれないだなんて、そんなはずではなかった。

まさかそこから自分から一番遠い存在であると思ってたうつ病になるなんて。

コロナウィルスと言う世界規模の災害の中、毎日が映画の中で描かれる仮想現実のような『現実』で暮らしている。こんな事が起こるだなんて思ってもみなかった。

 

日本は何においても人権だ議論だとスピードが牛歩並みだとこの緊急時に明るみになったような気がする。どこか分かっていた事だが明るみになってきた。危険な状況になるとその人や店や団体の本質が露わになるものだ。

 

『こんなはずではなかった』

日本政府はきっと議論の中でこの渦の中にいながらものんびりと構えているのだ。

ようやく動いたかと思えば家庭に二枚マスクの配布だなんてもう恥ずかしい。千鳥のノブに

 

「イカ二貫!!」

の口調で

 

「マスク二枚!!」

と言って欲しい。

 

近隣にいる父と母と現在は会わないように心がけているのだが、二人とも持病持ちなので毎朝・そして毎夜寝る前に

『今日もとりあえず症状は出ずに感染は防げてるようだ』

と思いホッとするのだと電話で述べていた。父に至っては免疫が低くなってしまう病気を患ったため毎日怖くて仕方がないのだそうだ。

そしてやはり、志村けんさんの死でそのショックと突きつけられた現実にその恐怖心が実態を帯びてきてるようなのだ。

 

こんな精神状態、絶対に人を壊していく。

うつ病患者の私はうつ病であることを客観視する事ができるようになっているので「こんなはずでは」ではなく「この感じやばい」と自分自身に緊急事態宣言を出す事ができる。

両親はもちろんうつ病患者ではないから私は直接電話でその緊急事態宣言を二人に出した。

 

「そうね。構えておかないと。」

と、精神的にもヴェールを張れるように促す事ができた。

 

空振りでもいいのだ。緊急事態宣言というものはそういうことではないかしら。

 

『こんなはずでは』

では遅い。

そんな事象がこのコロナウィルス。

 

早くしろ早くしろと周りが言ってるのに一向に動かないのはどんな利権が絡んでようが根本的に人の命を守ろうという理念がないからなのでは!?と感じてしまう。

遅かったでは済まされないことなのに。

 

毎日が牛歩だ。鈍間すぎて呆れてしまう。

シェルターやヴェールをそれぞれ自分で「頑張って」作るしかない実情。

自分の流産経験、うつ病闘病上でもそれを日々感じてきた。

決して優しくないと感じてしまったこの国。

 

それをこれから多くの人が実感してくことになるのだろうなぁ・・・・。