私は親になれない

流産を3回経験し、絶賛『鬱病』闘病中・子なし四十路女の小言。それでも切実に伝えたい事。この日本でも個人での自由な生き方がもっともっと当たり前になりますように.....。

89、同じではいれない

「いい季節」と言う時になかなか思う様外には出れないご時世だったので気づけばもう梅雨が目前の6月手前だ。

 

噂のアベノマスクは我が家には割と早く投函されていたのだが、謎の一枚だけ少々黄ばんでいる状態のものだったのでそのままにしている。どこかに寄付をするにもこれではどうかな?と思いそのままになっている。

給付金についても旦那のマイナンバーのパスワード問題で引っかかり書類を待っている状態だが未だに音沙汰もない。

夏さえも過ぎ去っていくのではないかと思ってしまう。

 

自粛生活中に周りに推し進められた「鬼滅の刃」にはものの見事にハマってしまい、映画など待てないすっかり大人な自分たちは単行本をゲットしてしまった。

 

その他に旦那が自宅にいる時間が長かった時に一緒に楽しめる何かを模索したのだがなかなかに見つからなかった。

旦那には刺さるものが私にはきつかったり、私が見たいと思ったものが旦那にはイマイチ刺さらず携帯をいじり出したらそれはもう「自分、これはちょっと」のサインだ。

 

先に述べた様に『音楽好き』と言う共通点は間違い無いのだが、そのジャンルというか好みはだいぶ違う。これも一緒に生活する様になってから気付いたことだ。

 

世界の音にとても興味があって日々探し回ってる様な旦那がお付き合い当時は

「すごいなぁ」

と思っていたものだ。それは今も変わらずすごいなぁとは思うのだが生じっか、お互いが音を流す事が好きで自分流の音を流したい所があるので結構それがぶつかる瞬間がある。

自分が朝に家事をしながら心地よく流していたものをミュートしていきなりお好みのレコードを流してきたときは流石にイラッとした(笑)

「こっち聞いてもいい?」

くらい言えよと(笑)

 

お付き合いをしている男女と、夫婦ではこう言った小さなことから変化が訪れる。当たり前だ。恋人じゃなくて家族だから。

 

以前、私の友人が結婚して間も無くたった頃旦那が盲腸か何かの手術をした際に身内だと言うことで術後にその摘出した内臓を見せられて

「はぁ・・・・」

としか言えなかった。と言う話をしていた。こう言うのが家族になるってことなのね、と思った、とも言っていた。

その気持ちがよくわかる。

好きで会いたくて連絡をとってドキドキしたりしていた相手の内臓を見て「はぁ・・・」と答える様になるのが家族になると言うこと・・・・と言っても過言では無い。白馬の王子様は当たり前の様に王子様ではなく『隣のおじさま』になるのだ。

 

そこを愛しく感じる様になれば一丁前では無いかとも思う。そしてそれはお互い様にだ。

向こう側だって

「前みたいに小綺麗にしなくなった」

とか色々ご不満はあるに違いない。

 

さて、そんな中でお互いに刺さったものの一つにこれもまたジャンプの漫画になってしまったのだが『約束のネバーランド』がある。

アニメーションはまだ、序章といった部分しか公開されていないのでまずそこから入ってみたのだが、この世界もまた新しい。

初めはカズオイシグロ的だな、思っていたのだがどんどんこの世界は急展開を見せてホームドラマから急激にホラーになったりミステリーになったり冒険ものになったりをくるくる行ったり来たりする。

そしてまたまた先が気になる私たち我慢のできない大人は単行本を一気買いしてしまい、現在は「鬼滅」と「約ネバ」を交互に、時間のある時に堪能している。

実際なかなか読んでる時間がないのが実情なのだが・・・・

 

この自粛期間があったからこそ出会った世界も少なからずある。漫画にハマるだなんてもう20年以上ぶりだ。良い事だと思っている。

『ハマるもの』

それがあるのとないのとでは、やっぱり日々の時間の感じ方は全く違うのだ。

 

絶賛おハマり中の人たちのライブには当分行けそうもないから、これを機会に何かまた自分の手にとってハマるものを更に模索していけたら良いなと感じている。

そしてそれはとても恵まれてる事だと言うことも重々承知だ。

 

『約束のネバーランド』

おすすめです。頑張って生きて行こうって、なんか思う作品です。