昨晩『アメトーク』でノムさんありがとう芸人をやっていた。
中学時代、ヤクルトスワローズが黄金期と言われる少し前から私はちょっとしたきっかけでヤクルトファンと化し、ファンクラブはもちろん応援歌も全曲モーラ。
その中でも頭のキレる立ち位置にいた古田の大ファンだった。
だから入団当初から繋がりが物凄い強かったノムさんには個人的にもとても思い入れがある。
昨晩の番組内でも懐かしい話が沢山繰り広げられてて、そりゃあもう
『池山』『広沢』『飯田』『内藤』『川崎』『岡林』『高津』『秦』
なんて名前を聞いただけで久々に心が踊った。
就寝が早めだった私は当時ベッドの中で延長戦になっていた野球中継をラジオで聞いていたものだ。
ノムさんの胴上げも、幸運なことに何度か球場でみる事ができた。
あの頃、あんなに夢中になっていた事。
あのエネルギーはどこへ行ったのだろうと、ふと思った。
大人になるとエネルギーはとかく多くの方面に分散され全身の情熱を持って夢中になれる事というのは限られてくるように思う。
実際問題、『それどころではない』時間が沢山発生してしまうからか・・・・。
ノムさんの言葉の中に
「金を残すのは三流。名を残すのは二流。人を残すのは一流」
というものがある。
げんに今のプロ野球界の監督陣は多くがノムさんの教え子である事実が存在する。
物凄い人だったのだと再び痛感した。
それと共に、妻が亡くなってからの男性の弱り方も心にぐさっとくるものがあった。
妻の沙知代さんが亡くなってからノムさんは一気におじいさんめいていき、追いかけるように空へ行ってしまった。
男の人はやはり妻に先立たれると大抵の場合は弱ってくという。
逆に女は、夫に先立たれてもそんなには『弱る』というイメージはない。
女は強い。
私は兄弟姉妹もいない。
そしてご存知の通り今のところ子供もいない。
もう大切な人を失うのが怖くて仕方ないが、よっぽどの事が起きない限り否応なくこれからまた失っていく未来が用意されている。
私は私より長生きしてくれる身内が誰一人いなくなる可能性が高い。
こんな見えない孤独に恐怖さえ覚える時もある。
だから、旦那にはお願いだから私より長生きしてほしい。とお願いした。
本当なら逆の方が『夫』を思いやれている願い事なのかもしれない。
旦那には血を分けた子供が既にいる。
私には死んだ後にどうこうしてくれる人がいないのだ。
その場合どうなるのだろう。
ああ、またしょうもない先の不安にかられてしまった。
大和田獏さんがとても心配だ。
『憎い』
という言葉が本当にずっしりのしかかる。
中国から発症したこのウィルスはいったいどこまで関係のない人たちを苦しめ続けるのだろう。